文化の違う義理の娘に食事を作ることがしんどくなってきました
イギリスのロックダウン生活も、間も無く4ヶ月目に入ります。
徐々に制限緩和されているものの、普通の日常生活に戻るのはまだ程遠いと感じている今日この頃・・。
さて、今日はステップファミリーの食事について書いてみます。
外食できない、買い出しも大変、なコロナ自粛の影響もあってか、義理の娘に食事を作ることがしんどくなってきました・・。
そもそも、義理の娘Kちゃんは食が細い方でかなりの偏食。
好きな食べ物は、ヌテラを塗ったパン(食べてくれるのは白いパンのみ)か、パスタに削ったチェダーチーズを少し散らしたもの。
食べられるお野菜は、人参とブロッコリーとコーンだけ。
食べられるお肉は鶏胸肉、ソーセージ、ステーキ。お魚はフィッシュフィンガー(白身魚のフライ。冷凍食品。お魚の風味はなし!)のみ。
味が混ざるのが嫌いなようで、例えばカレーだったら、ご飯とカレーは離して盛り付けないと食べてくれなかったり。
私は幼少期、嫌いなものは無理に食べなくてもいい、食事は楽しい場、という母の教育方針のもと育ちました。
ピーマン嫌いな私のために、父と兄が食べる普通の焼きそばと、私が食べるピーマン抜きの焼きそばと、わざわざ2回に分けて焼いてくれてたことを今でも覚えています。
そのおかげもあってか?大人になった今は好き嫌いなく何でも食べられるし、今や食が私の一番の興味!
だから、なるべく「彼女のルール」を守って食事を作ってきました。
といっても、Kちゃんと一緒に夕食を取るのは週に2回くらいのことだけど。
チキンナゲットとかチキンカツとか、キッズメニューみたいな食事になってしまうけど、彼女が家にいるときは、食事を楽しめるようにメインはテンションの上がるものを。
嫌いなものは細かく刻んで隠して入れたり、調理法を変えてみたり、いつもとちょっと種類の違うものを買ってみて味の違いを試させたり。
得体の知れない日本食は出さないように、なるべくイギリス人家庭の食卓に近づけて。
でも、この生活もしんどくなってきました。😵
Kちゃんは長引く自粛生活のせいもあり、無力感が増し、ipadや携帯でゲームをする時間が増えてきているようです。
運動量が足りないのか何なのか、最近は、お腹が減らないと食事をあまり取りたがりません。
先日、食欲がないと言うKちゃんに何か食べさせようと、いつも通りパスタにチーズを削って出したときのことでした。
私:「Kちゃんはチキンが好きだよね?でも、今は一口も食べる気しない?」
Kちゃん:「うん、お腹空いてないから。もしたくさんお金貰えるなら、食べてもいいけど?」
私:「お金・・(絶句)」
Kちゃん:「ここ1週間ずっと食欲がないんだ。だからママは、私のためにスペシャルなミルクシェイクを買いに行かなきゃいけなかったんだよ。」
私:「ミルクシェイク・・(絶句2)」
まず、食事ができることは感謝すべきことだと習ってきた身としては「お金くれるなら食べる」って言う発言がどうしても許せなかったし、ショックだった。
でも、それを夫に話すと「それの何が悪いの?子供がよく言うことだよ。」とあっけらかんとしてます。
どこかで読んだのですが、日本人の「もったいない精神」は江戸時代の急激な人口増加に食料供給が追いつかなかった過去が大きく影響しているとのこと。
「食事は感謝して頂くもの」という私の考え方は、日本では当たり前だったけどここイギリスでは少数派で、それをKちゃんに求めるのは間違ってるのかもな、とか。
そして、食欲がない子供でも口に出来るものを与えたい気持ちはよくわかりますが、ミルクシェイクを与えられた子供は、じゃあ普段のつまらない食事は食べなくていいや、ってなっちゃうでしょう。
よく思い出すと、食欲がないと言いつつ好きなお菓子は十分に食べます。大奮発して買った美味しーいフィレステーキはガッツリ食べてました。もう10歳で知恵もついていることを考えると、本当に食欲ないだけ?と思わせる瞬間が多々あります。
パパとママがこれじゃあ、ちゃんと栄養取ってほしいと努力してきた私はなんだったんだ、と・・。
確かに、誰に頼まれたわけでもなく始めたことです。言ってみれば自己満だったかも。
でも、食事を与えずミルクシェイクでカロリー摂取させるなんて。
私には子育て経験がないのでわからないけど、世の中のお母さんたちからしたらこれらは理想論で現実はそんなもの、なのかもしれません。
それでも、自分の子供じゃなくても、同じようにミルクシェイクを与えることはどうしてもできないんです・・。