「ステップファミリー」の日常とモヤモヤについて。 継子Kちゃんは、月の2/3をママの家で、1/3をパパの家で過ごしてます。

金銭感覚

Kちゃんはお金を使うことを「悪」だと思っているようだ。

 

Kちゃんと買い物に行くと大体

何が欲しいかより値段を気にする。

 

 

先日「免許取ったら何の車を買う?」と聞いたら

「維持費が一番安い車」という答えが返ってきた。

10歳やそこらで、そんな発想ある???

 

思い返せば、夫は何かをさせる時の理由に

お金を挙げることが多い。

食べ物を残そうとしている時

「これは高かったんだから食べなさい」

ピアノの練習をサボろうとした時

「レッスン代が無駄になるから練習しなさい」

理由それ?ってついつい聞きたくなる。

 

もちろん子供の頃に正しい金銭感覚を身に着けることは

とっても大切なことだと思うが

お金よりも大切なことはたくさんある。

お金が勿体ないから本を買わない

お金が勿体ないから習い事を辞める

そんなことを自分の子供が言っていたら悲しくなる。

 

ただ私はこのことを夫に伝えたりはしない。

夫と戦ってまで自分の意見を主張したいとは思わない。

冗談の加減

Kちゃんがパンを作ってくれた。

夕飯の時間にちょうど焼き上がりそうだったので

夕飯はパンが主役になる献立にした。

 

 

しかし、焼き上がりの時間になっても

パンが全然膨らんでない。

残念ながら失敗。

明らかに発酵していなかった。

 

Kちゃんは棚の片隅に残っていた

3年前のドライイーストを使ったようだった。

イーストが死んでいた。

 

そんな失敗作のパンを夫は大笑いした。

残念すぎるパンだな、と言いのけた。

どうしたらこんな失敗できるんですかー?

とKちゃんをインタビュー風に撮った動画を

家族のグループチャットに送った。

そんな様子を見て、流石にひどいと思った。

時間をかけてせっかく作ってくれたのに

そこまで馬鹿にして見世物にする?

 

そこまで言うのは失礼じゃないか?と

夫に聞いてみたが

失敗は明らかに材料のせい

Kの作り方が悪かった訳ではないって

僕もKも分かってるから問題ない

と、反省しようともしない。

 

確かに夫の中では冗談だったのかもしれない。

自分の娘に対してだから遠慮もなかったのだろう。

けどもし継母の私がそれをしたらどうだろう?

こんなパン食べらんないわ、と言い放ったら?

 

結局私は「味は美味しいよ!」と言いながら

失敗作のパンを完食した。

子供部屋

我が家にはもちろんKちゃんのお部屋がある。

 

「母親にならなくて良い、滅多にKは我が家には来ない」

というプロポーズの時の夫の言葉を信じていた私からしたら

我が家に・・2人でスタートするはずだった我が家に

Kちゃんの部屋がデフォルトで存在することが結構衝撃だった。

私の「滅多に来ない」は数ヶ月に一回。

夫の「滅多に来ない」は1週間に一回。

だったんだなーって今になったら思う。

 

Kちゃんのお部屋は1ヶ月のうち数日しか使わないけれど

使い方はKちゃん本人に任せているし

ベッドや勉強机、ぬいぐるみや本が揃えてある。

 

私はKちゃんの部屋には滅多に入らない。

本人に掃除させたいという夫の意向と

変にお部屋を触りたくないという私の想いから。

見られたくない日記が出てきたら私も困る。

ただ、毎日洗濯してる私からすると

Kちゃんのお部屋に洗濯物がどれくらい溜まってるだろうか

とかは簡単に想像できる。

ただ本人が洗濯カゴまで出してくるまではほっといている。

洗濯カゴはKちゃんの部屋のすぐ外に設置していて

躾けの一環だと思っている。

我が家のお財布事情

我が家は基本的に折半である。

 

イギリスでは2人の連名が入った

共通の銀行口座を作ることができる。

その共通口座にそれぞれが毎月お金を入れて

光熱費や食費などを支払っている。

 

「基本的に」とした理由は

共通口座に入れる金額はそれぞれの稼ぎを考慮して

夫:私=6:4にしていることと

過去のブログで書いた通り家賃は夫持ちなこと。

夫の方が負担が大きいが

こちらは彼の為に母国を捨てて来てるのだから

それくらいは譲ってくれてもいいよね

って正直思っている。

 

我が家にいる間のKちゃんの生活費も

共通口座から引き落とされている。

夫がKちゃんと2人で出かけた時にかかった費用や

Kちゃんが学校で必要なものの購入資金などは

もちろん夫が自分で払うのだが

食材や日用品は誰が使うなど関係なく

全て共通口座から支払っている。

3人で外食した時なども然り。

でもそこに文句を言っていたら

夫のご両親への誕生日プレゼントは?

夫の姪っ子へのクリスマスプレゼントは?

ってなってくるので承諾している。

 

ただ・・

ママの家での出費は、夫の養育費+ママ

パパの家での出費は、夫+私

ちょっと腑に落ちない。

 

夫の遺書

夫は遺書を残している。

原本を見たわけではないが

何が書いてあるかはだいたい伝えられた。

 

これから結婚する方は是非

こういった話もパートナーとしておくことをオススメする。

ステップファミリーにはいろいろな形があるから

法に従った遺産相続をしていては不公平が生じると

私は個人的に思う。

 

昨日のブログにも書いたが

私は家賃を払っていない。

フルタイムで仕事してるので家賃を払うことは可能だが

夫と話し合って

家のお金については私は手と口を出さないことに決めた。

 

理由は、夫にもしものことがあった時

家は財産としてKちゃんに全て渡したいと言われたから。

 

イギリスの不動産を投資目的で購入する人は多く

(未だかつて値下がりしたことがないらしい)

銀行に預けるくらいなら持ち家に投資した方が資産になる

という考え方が主流だ。

多くのイギリス人はライフステージに合わせて家の売買を繰り返す。

家族や収入が増えたら大きめの家を買い

子供の成長に合わせて通わせたい学校の近くに引っ越し

子供が独立したら家族で住んできた家を売却し

夫婦だけで住まう小さな家の購入資金と老後費用に充てる。

 

つまりイギリスで持ち家のローンを払うということは

売りに出す時、購入時と同額もしくはそれ以上の

お金が返ってくることが期待できるということで。

今まで夫だけが支払ってきた家なので

Kちゃんが相続することに全く異論はない。

ただ、もし私が途中からお金を入れ始めたら話は変わってくる。

不公平に感じてしまうので支払いはしなくないと思った。

自分の家

夫は前妻がKちゃんを身篭った時に家を買った。

 

前妻が家を出て行った時に

夫は、全ての家具を買い直し

全ての壁を塗り直し

新しいカーペットを敷くなど

取り替えられるもの全部を新しくしたらしいが

同じ家に住んでいた。

そして、私はそこへ転がり込んだ。

 

部屋自体はとても綺麗に使われていたし

家賃は夫が払うという約束だったので

私は有り難く住まわせてもらっている。

 

ご近所さんの目は思ったよりも気にならなかった。

近所の子供達が私のことを見て

「あれ、Kちゃんパパの新しい彼女だよ」

とヒソヒソ話してるのが聞こえてきた時に

心がザワザワしたくらい。

子供達に悪気がないことはわかってるので

大したことはない。

 

ただ、やっぱり事あるごとに前妻の影がちらつくのは事実で。

 

例えば・・

我が家のお庭には小さな気が植わっている。

私が越してきた時にはもうそこにあり、毎年春になると花を咲かせる。

夫は木を植えるようなタイプではないから

きっと前妻のアイデアだろうなと思う。

もしかしたらKちゃんが生まれたタイミングに植えたのかもしれない。

 

我が家のヒーターは備え付けで壁に張り付いているのだが

掃除しようとその裏側を覗くとペンキの塗り残しがある。

リビングは緑色、ゲストルームは薄っすらピンク色。

前妻はカラフルな壁がお好みだったようだ。

 

確実に前妻がここに住んでいたことを感じさせる。

結婚記念日の雑念

結婚記念日が近づくと思い出す。

引っ越しの片付けをしているとき見つけて思わずガン見してしまった

夫の前妻が夫に、結婚1周年の時に贈ったと思われるアルバム。

写真がたっぷり使ってあり物語調になっていて

キング(夫)とクイーン(前妻)が深く愛し合った結果

プリンセス(Kちゃん)が生まれ、優しく美しく育っていくという流れ。

これ作るのにすごく時間掛かっただろうなと一目で分かる

愛情たっぷりで素敵な仕上がりだった。

 

不思議だけど、その写真の中の夫は

私の知ってる夫と同一人物と思えなくて

何だか全然知らないカップルの写真を見ている気分だった。

 

それでも2人はどんな結婚式を挙げたのかとか

どんな場所でデートしてたのかとか

どうやって子育てしてきたのかとか

十分すぎる情報が詰め込まれていて

それらは未だに頭にこびりついている。

 

そんな愛情たっぷりのアルバムを受け取った後

1年も経たないうちに2人は離婚した。

そんなことを結婚記念日が近づくと思い出す。